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■ 自主稽古2014. 5.31

 少年部、一般部の昇級審査を行なった。少年部の審査基準をどこにおくかで、いつも悩まされる。もっと楽に、審査できる方法はないものか。昇級し帯の色が変わって喜んでいる様子をみると、審査を厳しくできなくなる。
審査は、どの程度正確に技を身につけたかをみるのだが、大切なのは自分が出来なかったところを認識すること、そして、それを克服すること。基本動作、基本技ができていないと、必ずそこに帰らざるを得ないことになる。
 合気道は日々の稽古の積み重ねだ。短期間で一気に上達できるものではない。うまくなったかどうかは、自分では分からないものだ。指導者や先輩が評価してくれて初めて進歩に気付くようなものだ。稽古を重ねて、徐々に手、足、腹が一つにまとまってくるようになると、受身が重くなる。もちろん、自分ではわからないことだ。小学生から始めて、高校三年生にもなると、この成果がみえるようになる。
 稽古は毎日でもしたいものだが、プロではないので、そういうわけには行かない。学生時代は、本業そっちのけで合気道の稽古に励んでいた。一日に昼と夜二回稽古する日もあった。また、電車の中では、つり革を持たずに立ち、動かないよう、膝を柔らかく使う訓練もした。人ごみの中では、向かって歩いて来る人を相手に、入身。
 稽古ができない時でも、今の時代はDVDやYouTubeがあるので、合気道の勉強はいつでもできる。佐々木合気道研究所では『合気真髄』、『武産合気』を毎日読めと言われる。意味が分からなくても、読むうちに分かるようになるそうだ。
 勉強以外に毎日出来ることに取り組みむのだが、継続が難しい。無理せず毎日出来る自分の稽古に挑戦するとすれば、何であろうか。素振り、四股踏み、逆立ち、転換などなど。自分だけの自主稽古に取り組んでみよう。