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■ 講習会2014. 9. 7

 稽古では、自分より上手な人、自分より体の大きい人と組むことが望ましい。また、初めて稽古する人と出会う場を多く持つことは非常に大切なこと。しかし、少年部や一般部初心者の人は受身の上手な人と組んで、技を正確に覚える、体に覚えこませることが最優先の課題。ただ、少年部では体裁き、基本技を正確に覚えることができるかどうか、というところが上達の限界だ。
 稽古を積み重ね、受身、体裁きができるようになり、有段者の仲間入りができれば積極的に講習会に参加することが、上達のための必要条件となることを心得て欲しい。
 自分の弱点を知ることができる。
 自分の実力を知ることができる。
 新たな目標を見出すことができる。
 合気道に対する理解を深めることができる。
また、本部道場入江師範の言葉を借りれば、「技を理解するうえでの新たな視点を頂くことができる。」
 などなど、講習会参加の良いところは多々ある。
 ところで、先日、母校の野口監督の稽古会に参加させて頂いたのだが、「稽古で頂いた卵を育てていくことが大切」と教わった。見て、聞いて、感じたことを心に留め熟成していくことで、できなかったことができるようになる日が必ず来ると言うことだ。また、剣の稽古では、目で見ただけでは理解することができない部分があることを知った。この部分を映像で確認することは難しい。
 安野師範が言われたように、初対面の人と稽古するときは、最初の技の一本目、また、技が変わった時の一本目を大切にすることを教わった。講習会では初対面の人と稽古できる機会がある。講習会にはダイヤの原石が転がっている。それを見つけ出すのも、磨いて光らせるのも稽古と心得よう。