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■ スイッチ2014.10.12

 光輝会創立十五周年行事として、七月には座禅会、この度のスポーツ少年団交流事業としてのオープン交歓会を開催した。小学生一名、園児一名の参加がありヒトアンシン。演武では、親子演武を二組して頂いた。少年部を卒業し、一般部で稽古するようになってようやく実現した。十年一昔前では考えられないこと。これは、少年部から一般部に残る会員が増えたおかげでもあるが、父親の育児参加という時代背景だという声もある。
 私の演武中のこと、気が抜けてしまったような瞬間があった。当然、受けも気の抜けた技には、戸惑いの反応しかなかった。年齢と共に体力は減退するが、気力も正比例して減退してはならない。現状維持より、逆に気力向上を目指さなければならないと自分自身を戒めている。一日の合気道に占める時間をもっと増やす必要があると反省している。
 入門部・少年部の演武を見て感じたこと。どうすればスイッチを入れることができるのだろうか、その答えが見つからないでいる。どの子もみんな良いところ、出来ないところを持っている。一つのことを修正するのに簡単にできる子、できないが頑張る姿が見える子、頑張りの見えない(声が届いたかどうかわからない)子がいる。頑張りスイッチがどこにあるか、みつからない。合気道の稽古を意味あるものにしたいのだが・・・。
 私は合気道を仏教の修行と重ねて考えている。仏教では悟りを開くことが修行の目的で、先人の教えを聞き、厳しい命懸けの行に耐えたものだけが手にすることができる。合気道では宇宙と一体になること(開祖植芝盛平先生の言葉)が極意だ。自分の達成できる目標を掲げ、それを積み重ねていく、一本一本の技を真剣に行い、誰にでも通用する呼吸力を得ていくことで、どこまで極意に近づくことができるかだ。やる気スイッチが入っても、さらに上を目指す気力を持続するためには毎日を、一瞬をどのように生きるかしかないようだ。