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■ 情熱2015. 3. 1

 先週は二日の稽古休みを取らせて頂いた。多忙なこともあり、合気道のことが頭から離れていた二週間だった。そのことが原因で、稽古の組み立てを考える時、若干だが、マイナス思考になっていることを自覚した。稽古は休んではいけないと反省しているが、今月も休みがあるので、モチベーション維持・向上するためのひとり稽古を欠かさないようにしたいと思っている。
 休まず熱心に稽古に通ってくれる子ども達、女子部や一般部の方の存在が私自身の良い刺激になっている。皆さんの、強くなりたい、技を覚えたいという情熱が私の情熱を高めてくれている。すべてのことに共通していることは、成功をつかむためには情熱・やる気が第一で、能力はその次だと考えている。この“やる気”を引き出す、あるいは維持するためには、その先にある将来の自分の姿をはっきりと描き、目標、志を持つことだ。
 志を最終目標とすれば、目標は志を達成するための目先の達成可能な目標として設定することが大切。二十代のイチロー選手は「目標は高く持ったらダメ。高すぎて手に届かなかったら諦めてしまう。クリアできるところに目標を設定し、クリアできたら次の目標を立てる。目標をクリアするたびに達成感を味わうことでプラスに物事が考えられるようになっていく。」と言っている。
 さらに、現在のイチロー選手は『大人になった私たちが、子どもの頃のように野球がしたい、ヒットを打ちたい、少しでもうまくなりたいという思いをキープすることができたらずっと向上し続けることができる。』また、『僕は他のメジャーリーガーの誰よりもヒットを打ちたい、うまくなりたいという気持ちを保ち続けることができると思います。』と言っている。イチロー選手の、つきない野球への情熱を感じる。
情熱を持ち続けることは、自分自身の心の問題だが、達成感を得られる目標設定で情熱を維持することはできる。課題をひとつひとつクリアして行くこと。


合気道光輝会/大畑博