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■ 思考は現実化する2016. 6. 5

 先日、私の会社で行う健康診断で、医者からの「これが最後ですね、お疲れさまでした」という言葉にすこし胸が熱くなった。昨年までの血液検査結果の数値はすべて適正範囲内にあり、お褒めの言葉を頂いた。これもひとえに合気道のおかげと感謝している。しかし、膝は年齢と共に悪くなるので注意しなければならない。
 昭和四十六年、大学のサークル紹介で初めて合気道と出会った。入部を決めてから私の人生は合気道一色となり、合気道にのめりこんで行った。一時止めていた時期もあったが九年後に復帰した。今では合気道が生活の中心にある。これからもそれは変わることはないであろう。会員の皆様が、土日の稽古を待ち遠しくなるよう、また、休まず稽古に来て頂けるよう、合気道と人間力を高めて行かなければならないと考えている。
 ナポレオン・ヒル(「成功哲学」の著者)の言葉に『思考は現実化する』がある。心の中で思い続けていることは、現実のものとなるということだが、ただ思っているだけでは何も起こらない。実現するまでやり続ける、諦めない力が必要。そして、それは自分の利益のためではなく、誰かの為にという思いに至った時に初めて可能となると言う。この年になって初めて、この思考は現実化するということが分かるようになった。
 ナポレオン・ヒルの詩「信念の力」を紹介したい。『もし、あなたが負けると考えるなら、あなたは負ける。(中略)もしあなたが勝ちたいと思う心の片隅でムリだと考えるなら、あなたは絶対に勝てない。(中略)「向上したい」「自信をもちたい」と、もしあなたがそう願いなら、あなたはそのとおりの人になる。さあ、再出発だ。(中略)「わたしはできる」そう考えている人が結局は勝つのだ!』半分は省略したが、とても力のある詩だ。夢は叶うことを信じ、諦めの一歩先にあるものを信じて、合気道の頂上を目指したい。


合気道光輝会/大畑