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■ 年頭自警2017. 1.15

一.年頭まず自ら意気を新たにすべし
二.年頭古き悔恨を棄つべし
三.年頭決然滞事を一掃すべし
四.年頭新たに一善事を発願すべし
五.年頭新たに一佳書を読み始めるべし
(陽明学者 平岡正篤(まさひろ))

 私自身の昨年からの滞事を解消すべく、今年の稽古始めを一週間遅らせてもらったところだ。三月には定年退職という大きな転機を迎えることもあり、平成二十九年の年頭に決意を新たにし、稽古に取り組みたい。
 しかし、日々の生活の中で、“まあきょうはいいか“と自分との約束を一日でも破ってしまえば、徐々に実践から遠ざかり、いつしか年頭の決意を忘れてしまっている。こんなことを何年も繰り返して来たような気がする。そんな人間に道が開ける道理がないと自戒している。
 破傷風菌の免疫抗体を発見した北里柴三郎の言葉がある。「人に熱と誠があれば何でも達成する。世の中は決して行き詰らない。もし、行き詰ったものがあるなら、それは熱と誠がないからだ。」世の中の成功を収めた偉人の言葉は、表現は違うが同じことを言っている気がする。夢、目標に向かって、“情熱を絶やさず持ち続ける”、そして、“自分にも他人にも誠を尽くす”、そうすれば必ず成功への道が開けて来る、私はそう信じている。
 合気道の稽古においては、会員の皆さんが、稽古を休まず続けてくれること、週末の稽古を楽しみにしてくれること、稽古を終えた後の充実感を得られるようになること、そして更なる探究心の向上できるようにすること、これらを私の指導目標としている。今年一年、「熱と誠」を忘れないよう指導に当たりたいと考えている。