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■ 年頭自警20182017.12.25

一.年頭まず自ら意気を新たにすべし
二.年頭古き悔恨を棄つべし
三.年頭決然滞事を一掃すべし
四.年頭新たに一善事を発願すべし
五.年頭新たに一佳書を読み始めるべし
(陽明学者 平岡正篤(まさひろ))

 新しい年を迎えるにあたり、一年に一度しかない年頭自警を考えるこの機会を大切にしたい。達成できなかったことは、素直に反省し、完遂させるためには、足りないところを補い、実行可能な方法に変えて再挑戦したい。
 私にとって、一番の目標達成の弊害となるのは、高齢による体力低下と肉体機能の劣化だ。身体能力を維持向上するためには、日々の努力が欠かせないことを身に染みて感じている。
 合気道の稽古を続ける限り、上達していかなければならない。演武会においてそれを確認することができる。合気道は稽古で、何日もかけて薄い金箔を一枚、一枚積み重ねていくようなもので、一朝一夕に上達するものではない。金箔に重さが出て来るには十年単位の稽古が必要と思っている。但し、稽古を休めば、現状維持とはならず、それまでの金箔は剥がれてしまう。
 また、演武にあたって、必要なことは“緊張感”だ。自分自身が緊張を感じない状態での演武は失敗する。稽古で鍛錬した技と、演武に臨む士気の高揚によって、人に感動を与える美しい演武をすることができる。
 いま、私は、“合気道を稽古すること”と“野菜を育てること”を仕事としており、四月で二年目に入る。この二つのことに、自分の全身全霊を捧げることを、使命とし、自他ともに変革することを念じている。