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■ 夢2018. 2. 5

 65歳からは“高齢者”と、国連の世界保健機構(WHO)でも定義されている。また、日本では前期高齢者とされている。高齢者の門を通過して一年と数ヶ月になるが、今までなかったことを次々と体験するようになった。
 ひとつは、加齢による身体機能・内臓機能低下が顕著になってきたこと。関節が硬くなり、これまでのような柔らかい受身が取れなくなり、受身には痛みを伴ってくる。そしてもうひとつは、時間の流れがとても速くなったこと。疲れを癒す時間が増えたせいか、一日があっという間に過ぎてしまう。
 今年の“総会&ぜんざい会”では、子ども達の夢を語ってもらった。具体的な夢ほど叶う確率は高くなる。頑張って欲しい。しかし、私自身の合気道の夢“めざせ達人”を叶えるために克服しなければならないことは、楽に受身を取れるようにすること。肉体改造に取り組んでいるが、思うようには行かないものだ。しかし、諦めなければ必ず成功すると、自分自身に言い聞かせている。
 プロスキーヤーで登山家の三浦雄一郎さん86歳の言葉、「歳を取れば、できないことが増えてくる。それは当たり前のことです。しかし、できないことを決めるのは、他の誰かではありません。それを決めるのは自分自身」。また、「思いの強さがあれば、あとは努力するか、しないかに尽きる。焦らずに“いつでも今日がスタート”と思って、またゼロから進んでいけばいい。」90歳でもエベレストに登りたいという三浦雄一郎さんを、手本にしなければならい。夢を実現するために。
 関節は硬くはなったものの、腰、膝をいたわりながら、まだまだ、稽古を続けることができる。親からもらった身体は大切に使わなければならない、ということを、いま思っている。但し、稽古を続けていれば、必ず合気道を極めることができるという保障はない。多くの先輩諸氏も頑張って稽古を続けておられる。色々な面での工夫を加えながら、一歩一歩前進して行きたい。